2013.11.30 見学
旧上久下村営水力発電所、発電所の保存形態の一例として。
兵庫県丹波市にて話題となりました丹波竜の発掘地のすぐ横にあります。
現在は丹波竜の展示施設としての役割も持ちながら、地域に根付いた
発電所として保存、展示されています。
発電所の前にやっぱり取水堰堤ですよね。元が灌漑用水の流用ですので、
現在でも潅漑用の堰堤として使用中です。

場所は同じですけど、かなり形は変わってるかも。

右岸側から水路に入ります。

まあ時期的に水が要らない時期なのでほとんど流してます。

水路は続く~よ。

ここでも台風18号のお土産が。

ずっと歩くのは大変ですので車で移動。結局歩いて戻りましたが。
堰堤の少し下流に川代公園と言うのがあります。ややこしいんですが
もっと上流の川代ダム(頭首工)から流域変更してまして、その契約として
当地のかんがい用水の量をきちんと量って供給する、と言うのがありまして
その為の計量所があり、その裏に水路が走ってます。

反対向くと水路が続いています。少し先で道路をくぐります。

で、川代公園の入口。何で吊橋なんでしょうね。名前、見忘れました。


綺麗ですねえ、でも、目的は水路。上流向き。

同じ所から道に向いて。くぐってるトンネル。

今度は上流から。こっちも綺麗です。

反対向いて上流向き。この先は蓋渠(暗渠?)になっててその上を歩くように
なってます。


先に見覚えがあるゲートがあります。左のは台風がらみのがれきかと。

戻りまして先程の水量監視所の裏。

後ろ向いて。右が水路。左向いて渡ってるのは沢水です。
水路から放流出来るようにもなってます。

先へ進んで道路沿い下流から上流向き。

ちょっとかくっと折れて山沿いに進路を変えます。

怒られるかな、と思いながらも水路に沿って歩きます。
どうも悪い癖が付きました(笑)。

なんや怪しいぞ。いや、別に怪しくありませんでしたが水路掃除した時に上げた
砂が乗っててなんとなく危なそうな感じ。

こんなのに驚かなくなってる自分がなんとも。

写真で判りにくいんですが、ここ重要。右下の部分でかくっと下りに変わってます。
判りますよね。発電用の水路が下る事は無いんです。

先に進んでどうなってるのか結構迷いました。

そして上の写真の場所から山向き。判ります?

実は先程の下りに転じてた部分から山に沿って石垣があった模様。ただ、
分岐点には石垣は残ってなくて少し先から残ってた模様。竹やぶが深くて
辿れませんでした。で、こちら。すぐ横に石垣が見える所があったのですが
墓地でしたのでさすがに載せません。少し横からやぶに入るとこんなの。

怪しい石垣が水路と直角に下ります。

ああ、自分で見ても何撮ったのか判らん。一応上部水槽の入口。

こっちだと判りますでしょうか。真ん中の四角にスクリーンが嵌ってたようです。

反対向き。後で正解が解るんですが私が立ってる所が余水路だったようです。

上部水槽の下から鉄管出口を。木が遮ってて見難くてすいません。

反対向き。これなら見えますよね。でもこれ以上近寄ってません。

改めて。見えます?ちなみにここから直登は出来ませんでした。足元怪しくて。

反対向き。工場の庇の下辺りに発電所建屋があります。
田圃の向こうにJRの線路があるんですがその間は全く
遺構は発見出来ませんでした。

道路や圃場は整備されますがあまり変わらないのが線路。と言う事で畦道歩いて
線路へアプローチ。こんなのが。

多分鉄管がここをくぐってたので間違いないと思われます。

近くの踏切を渡って発電所向き。路上の足跡がかわいいでしょ。

とりあえず線路際。先のトンネルの出口は現行のマイクロ発電の
取水口になってます。

で、発電所。道路からは2階にアクセス出来ます。

上流側から外観を。右下、少しコンクリートになってる所はマイクロ発電関係の
補修跡かと思われます。

入口。コンクリートの橋は旧来のもののようです。

いざ中へ。2階は丹波竜関係の展示ですので省略。階段から1階を。

現役のマイクロ発電システム。窓の外には水圧鉄管があります。

残念ながら内部機器は全く残ってませんので展示写真でお楽しみ下さい。


上部水槽でも思ったのですが結構太目の鉄管だったみたいです。

これで具体的に解ったのですが、もう一度あのやぶに入りたくはありません。

堰堤の名称はここで発見。



奥から。左の四角いのが事務所でしょうか。

綺麗に仕上げてあります。ここの施工をされた業者さんのページがあったような。
ここの名称でググって見てくださいね。

2階は屋根中心で。ただこの屋根、昔のものかどうかは良くわかりません。
ここの再生前の状態を記事にされてるページがありましてそれはもう廃墟の
ようだと表現されてましたので。

外に出てみます。ここにも足跡が。

下流側、の建屋外観。

一応有形文化財になってるようです。

フェンスの切れ目から川に降りてみます。固めてありますが丹波竜の発掘地。

川から見上げます。真ん中、左側に放流口が。コンクリートで蓋がしてあります。

放流口のアップ。

川から建屋。2階左端の壁から電線が出てた模様。
基礎の右の方の排水はマイクロ発電のもの。

現地ではこれはなんだろうと思ってたんですがどうやら送電用の電柱の
基礎のようです。

上流側。レンガ作りっていいなあ、と思います。

少しだけ見えてる水圧鉄管入口らしきもの。今でも鉄管の入口ではありますが。

現役の鉄管。水出てたんですが何故か発電量は0。

2階の入口の橋を下から。橋自体を支える必要があったようですね。

大正末期に完成、日本発送電に吸収され、戦後は関西電力の発電所となったが
昭和30年代に廃止、朽ち果てるかと思われたのがこういう形での保存。
多くの発電所にはこういうチャンスが訪れず廃墟となっているのが現状です。
ここでも割と残ってはいますが上部水槽のように朽ち果てつつある部分もあります。
ここでは良し悪しを言えるほど勉強出来てませんのでコメントは避けますが、
皆さんもお時間がある時にでも考えてみて頂ければ、と思います。