中部電力 奥矢作第一発電所

2016.6.6 見学

矢作ダムから向かったのは脇道を山の方へ。R153に突き当たる手前にこんな
景色が。

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白飛びしてるんでアップで。

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で、R153に合流してすぐの交差点にはこんなのが。

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峠のてっぺんなんですが発電所。実はこの奥矢作第一発電所、2段式の
揚水発電をしている珍しい物件です。本来なら黒田ダムと矢作ダムで揚水
発電所を作る予定だったのですがその間に断層があるとの事で間に富永
調整池を挟んで第一、第二の二つの揚水発電所を配置しています。常に
二つの発電所が連動して動く仕組みになってるそうな。

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中を覗くとあちこちに水車が転んでますよ。現在は閉まってるようですが
以前は広報施設として公開されていたらしい。

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水圧鉄管の再利用でしょうか。

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発電所自体は地下にあるようですが導水路、放水路のサージタンクが
地表に出てきてるようです。

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さらに山を登るとあちこちに土捨て場を見ながら黒田ダムに到着。奥矢作
第一、第二発電所と案内が出てますがこの黒田ダムは本来黒田発電所へ
水を安定供給するための貯水池として建設されたものでした。

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なので表札には新旧両方の表記がされています。つい最近土木学会誌に
この旧黒田ダムの記事を見て改めて気がついたんですが。

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嵩上げしたからか堤体は左岸側で折れ曲がっています。

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巡視艇はごく簡素なものですが水質が良くて手間がかからない証拠とも
言えそうです。

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黒田発電所への供給はバルブ放流にてされていて下流にある取水堰堤
で取水されて発電所へと向かいます。昔の発電所だと時々ある形態です。
今頃だとその間の落差がもったいなくてこういう構造にはされないんですが。

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天端へは入れないのでうろついてたらちょびっとだけ下流面を拝めました。
手前ロックフィルみたいな斜面になってるんで嵩上げ時に補強がなされたん
だろうな、と。

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図面に旧堤体らしきものが書かれてるんですが両端は崩したと言うこと
でしょうか、単に嵩上げするには旧堤体は基礎処理が甘かったんでしょうね。

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左岸上流側にある奥矢作第一の取水口。

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取水量が第一、第二とも同じ事に注目下さい。落差が違うので揚水時の
能力は違いますが。

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下流面へ接近出来たのでお邪魔しました。

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こちらから黒田発電所への供給水が放流されている模様。

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下ってきまして第一発電所からの放流を受ける富永調整池。

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富永ダム天端は歩いて入る分には大丈夫だったと。

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基本的には中継点で発電で流入、流出する量は同じなのでいわゆる
ゲートレス構造のダムです。

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一応富永川が取水河川に入ってるんでここの自流も使われてるようです。

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右岸側のコンクリートの部分の湖底に第二側の取水口があるようです。

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左岸側のこのコンクリート部分の湖底に第一の放流口兼取水口がある
模様。背景の導水路サージタンクにもご注目を。

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中部電力さんの中では第二発電所の施設になるみたいですね。

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管理所、と言うか見張所だそうです。

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第二発電所についてはまた別記事で。黒田ダムまで行ったのに黒田
発電所の取水を見てこなかった事が悔やまれます(笑)。

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ダム見学がきっかけで始めたブログですが車の話、パソコンの話など書いております。

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